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腰痛対策

厚生労働省も認める!治療指針となる「腰痛ガイドライン」とその内容

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腰痛は非常に多くの人が悩まされている、いわば国民病とも言える症状です。そのため、厚生労働省は「腰痛診療ガイドライン」を作成して治療の指針にしているのです。医学関係者だけでなく、腰痛に悩む人も知っておくと便利な内容が含まれていますので、その内容を解説していきます。

厚生労働省のガイドラインによる「腰痛」の定義

厚生労働省は日本整形外科学会や日本腰痛学会が監修している「腰痛診療ガイドライン」を発行しています。その中では腰痛の定義が以下のようにされています。

患者数と部位は

腰痛の患者数は非常に多いことがわかっています。怪我や病気の中で自覚症状がある有訴者のうち、腰痛の患者の割合は男性が1位、女性でも2位と非常に多くの腰痛自覚者がいます。「腰痛」と言われる症状のうち、部位に関する見解は非常に多いということですが、ガイドラインの中では最も下の肋骨と殿溝(お尻の盛り上がりの最も下の部分)の間の痛みのことを「腰痛」と定義しているようです。

発症からの期間による分類

腰痛の中でも発症からの期間によって種類を分けることが出来ます。発症からの期間が4週間未満の腰痛を「急性腰痛」、発症からの期間が4週間以上3ヶ月未満の場合は「亜急性腰痛」、そして発症からの期間が3ヶ月以上の場合は「慢性腰痛」と定義しています。

原因がわかる腰痛とわからない腰痛

腰痛は、原因が特定できる「特異的腰痛」と、原因が特定できない「非特異的腰痛」の2つに分けることが出来ます。ただし症状のうち85%は「非特異的腰痛」であると言われており、正確な診断をすることができない腰痛です。

原因として考えられるもの

特異的腰痛として重要とされる原因は「腫瘍」「感染」「外傷」の3つです。これに椎間板ヘルニアなどの脊椎由来のものを含めますが、脊椎の変性と症状とは必ずしも一致しないことも多く、非特異的腰痛として扱う場合もあるようです。

腰痛として考えられる由来

由来 病名・症状など
脊椎に由来するもの 椎間板ヘルニア

脊柱菅狭窄症

脊椎すべり症

骨粗しょう症・骨軟化症

脊椎腫瘍、感染症

椎体骨折などの外傷

筋膜性腰痛・脊柱靭帯骨化症など

神経に由来するもの 脊椎腫瘍など
内臓に由来するもの 腎結石、尿路結石、腎盂腎炎など

子宮内膜症、妊娠

血管由来 大動脈瘤、大動脈解離など
心因性 ストレス、うつ、ヒステリーなど

仕事や生活の中で腰痛になりやすい人は

日本国内の職場では7割から8割の人に腰痛の既往歴があるという調査結果が出ています。職業によっては腰痛になりやすいということもあります。どのような職業が腰痛になりやすいと考えられているのでしょうか。また、生活習慣と腰痛の関係も見ていきましょう。

腰痛になりやすい職業とは

職種別に見たときに腰痛の有訴率が高い職業は看護、介護、清掃、運輸と言った身体的な負荷の高い職種が腰痛になりやすいという報告が出ています。身体的負荷だけでなく、作業中の姿勢も腰痛の大きな要因になっています。前述の看護・介護・清掃・運輸と言った仕事は腰をかがめる、重いものを持ち上げると行った作業が多いものです。また、運輸業で運転時間が長く、長時間に渡って姿勢を変えられないということも腰痛になりやすい要因です。

デスクワークなどの事務作業の場合は

デスクワークを始めとする事務作業では約半数の50%程度が腰痛であると言われています。これは同じ姿勢で仕事をし続けるということの他、ストレスなどの心因性の原因による部分も大きいようです。なお、心因性の原因には「人間関係」「仕事への満足度が低い」「仕事量が多い」と言ったことも挙げられます。

整体師
常日頃から正しい座り方を心がけ、休憩をしっかりと取りましょう。また疲労やストレスはなるべく早く解消しておくようにしましょう。

腰痛になりやすい生活習慣は

生活習慣によっても腰痛になりやすい可能性があるということがわかっています。いくつかの研究により、運動不足や喫煙は腰痛を発症する因子になり得るという結果が出ています。ただし、肥満、特にBMIと腰痛の関係は見られないということです。なお、腰痛には固いマットレスが良いと言われますが、固すぎるマットレスは腰痛に対して良い影響は与えず、ウォーターベッドや体幹適合型マットレスの方が腰に良い影響があったという調査結果が報告されています。

整体師
高反発マットレスのような耐圧分散性の高い寝具が腰痛に良いと言われています。実際に店頭で試してから購入するとよいでしょう。

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心因性の要因が腰痛に与える影響は

うつ病やストレスなどの心因性の要因が腰痛の発症に関わっており、また予後も良くないという論文は多く報告されているようです。特にうつ状態は高齢者の場合、身体機能が低下する危険因子になっている事がわかっています。うつ以外にもストレスや過労、内容面や金銭面における仕事への満足度、人間関係の悩みなどが腰痛の予後の機能障害に影響があるという調査結果が出ています。

腰痛の診断手順と治療法は?

腰痛は原因が特定できないものが多いですが、内臓系の疾患や腫瘍などに由来する腰痛も存在するため、放置しておくことは危険な場合があります。そのため、病院での診察を受けて症状を診断してもらうと良いでしょう。診断の手順と治療法について見ていきましょう。

診断手順とは

腰痛患者が病院を受診した際には、慎重な問診が行われます。いつごろから、どの部位にどれくらいの痛みがあるのか、どれくらい力を入れたり動かしたりしたら痛いのか、手足のしびれはないのかなど、さまざまな事柄が聞かれます。癌などの既往症や体重の減少、栄養不良や広範囲の神経症状、胸部痛や発熱等の危険信号が無かった場合には神経症状の有無を確認し、4週間から6週間の保存療法をとります。危険信号がある場合などには血液検査や画像検査等を用いて治療の方法を特定していきます。

安静は必要か?

急性の腰痛が発症した場合、安静にして寝ていることが望ましいと考える人も多いと思います。ですが、通常の非特異的腰痛については安静に寝ているよりも、無理のない範囲での活動性を維持したほうが痛みの軽減や機能の回復に効果があるということがわかっています。これは多くの人が意外だと感じるかもしれません。ですが、急性の腰痛が発症した後に活動を維持することで、再発の減少にもつながることがわかっているのです。

どのような治療法が有効なのか

治療法には「温熱療法」「電気療法」「牽引療法」などがありますが、その中で有効だとされているのは温熱療法です。ただし、温熱療法は急性・亜急性の腰痛に対し、短期間においては有効であると報告されています。電気療法については、結論が出ていないという状態で、牽引療法については有効だという調査や実験が不足しているため、不明であるということです。

運動療法の有効性は

ストレッチや有酸素運動、水中ウォーキング、筋力トレーニングと言った運動療法については、症状によって有効であるという結果が出ています。最も有効なのは発症から3ヶ月以上の慢性腰痛に対してです。急性、亜急性の腰痛に対しては効果が無いか、あっても限定的であるということです。慢性腰痛の患者に対する運動療法において、運動の種類や期間については効果の差は認められないということです。

加齢による腰痛や関節痛には、運動に加えてサプリメントを摂取することでより効果が期待できるでしょう。

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厚生労働省のガイドラインによる腰痛予防とは

腰痛は発症する前に痛みが出ないように予防することが大切です。厚生労働省のガイドラインでは、「発症の予防ができる」とされています。どのような方法が予防に効果的なのかを見ていきましょう。

運動療法は有効

ストレッチや筋力の増強トレーニング、有酸素運動などといった運動を取り入れることで、腰痛予防に効果があるとされています。ガイドラインが根拠としている実験では、妊娠中の妊婦の腰痛予防にこれらの運動が行われ、腰痛が出にくいという結果が出たということです。また、運動機能の状態においても高い状態が確認できたとされています。

認知行動療法も有効

ストレスの軽減を目的として行われる「認知行動療法」も腰痛の予防に有効であるとされています。腰痛は心因性の原因によるものがあるため、認知行動療法を行うことで腰痛や腰痛に起因する障害の予防につながるということです。

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厚生労働省の「腰痛診療ガイドライン」を読んだ上でわからないことは医師に相談しよう

腰痛の診察をする際、医師は厚生労働省の「腰痛診療ガイドライン」にそって診断、治療、アドバイスなどを行っていきます。そのため、患者側も腰痛診療ガイドラインを知っておくことは治療を行う際に非常に有効です。腰痛診療ガイドラインはインターネット上でも全て読むことが出来ますので、興味のある人は全文読んでみるのも良いかもしれません。

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