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腰痛の原因

何でこの腰痛はいつまでも良くならないの?神経障害性疼痛の2つの問題

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神経障害性疼痛という言葉を聞いたことがある人はどのくらいいるでしょうか。名前からして難しそうなイメージですが、痛みに関してはとても重要なポイントでもあります。最近では痛みそのものに関する研究も進み、痛みについての正しい理解やその必要性について広く啓蒙されるようになってきました。

 

神経障害性疼痛は特に慢性の痛みに関して重要なポイントであり、整形外科領域で何らかの症状を抱えている人の半数以上が腰痛であるということからも、慢性腰痛のことと合わせて知っておくと良いでしょう。今回は神経障害性疼痛とはどのようなものなのか、その原因や問題とされる2つの点、そして治療について紹介していきます。

痛みの種類について

まずはじめは、痛みの基本的なところについてみていきましょう。痛みと一言で言っても、いくつかの分類方法があり、種類に分けられています。神経障害性疼痛と同じ分類方法の中での痛みの種類を挙げていきます。

侵害受容性疼痛

急性の痛みの多くが侵害受容性疼痛とされており、外傷や事故などによって刺激を受けることで起こる痛みのことを指します。外傷によって炎症が起こっている場合や、身体にとって有害な刺激を受けることで起こる痛みで、熱さや冷たさなども含まれます。

 

字の表す通りに、身体を侵害する刺激を受容することで起こる痛みということですね。急性期の痛みのほとんどは侵害受容性疼痛であり、組織の損傷や炎症を伴いますが、それらがピークを越えたあたりから痛みが引きはじめ、回復によって治まります。

神経障害性疼痛

今回のテーマである神経障害性疼痛は、文字通り神経が障害されることで起こる痛みのことを指します。上記の侵害受容性疼痛で言えば、組織の損傷や炎症などを神経が伝達することで脳が痛みを感知しているということです。

 

神経障害性疼痛の場合には、その伝達をする神経に障害が起こって痛みが出ているということであり、組織の損傷や炎症が治まっても痛みだけが残るようなケースや、何らかの疾患の後に痛みがずっと続いてしまうようなケースが含まれます。

心因性疼痛

心因性疼痛とは、これも文字の示す通り身体的な要因ではなく精神的な要因が引き金となって起こる痛みを指します。ストレスでお腹が痛くなるといったことや、プレッシャーで胃がキリキリするといったことはよく耳にします。実際にそのような状況にあるという人も少なくないでしょう。

整体師
急性期を過ぎた場合には、侵害受容性疼痛のような組織の問題だけでなく、神経障害性疼痛のような神経の障害や心因性疼痛のような精神的な要因など様々に絡みあって痛みを起こしているとされています。

神経障害性疼痛の原因

神経障害性疼痛とは本来伝達をする役割のある神経そのものに障害が起きてしまって起こる痛みということでしたね。次はそんな神経障害性疼痛の原因についてみていきましょう。主なものを挙げていきます。

物理的な原因による神経の障害

本来伝達をする役割のある神経ですが、組織の損傷や炎症を伝えるということはもちろん、自身の損傷や炎症などの問題も伝達します。腰痛の場合では、椎間板ヘルニアで神経が圧迫されているような場合や、脊柱管狭窄症で神経が障害を受けている場合などが挙げられます。

 

また、事故などの大きな外力がはたらいた場合や、スポーツ活動もしくは転倒などでのケガなどによっても神経が障害を受ける場合があります。むちうち損傷などはわかりやすい例と言えますね。

感染や疾患による神経の障害

神経の障害は感染症や何らかの疾患によっても起こります。神経障害性疼痛でよく知られるのは、帯状疱疹後神経痛でしょう。帯状疱疹の痛み自体が人によっては耐え難い場合もありますが、帯状疱疹が治まってもその痛みが続いてしまうということです。

 

水痘・帯状疱疹ウィルスによって神経が障害されるということですね。高齢者に特に起こりやすいとされています。また、その他の疾患としては糖尿病が挙げられます。糖尿病などの代謝性の疾患の影響で神経が障害を受け、痛みが長引くようになるということです。

身体面以外の問題による障害

神経自体が障害を受けるという身体面の他に、受け取る側の問題、つまり神経から神経への伝達の問題や神経から脳への伝達の問題も挙げられます。痛みが慢性化してくると、それまでは何でもなかったような刺激でもかなりの激痛に感じたりすることがあります。

整体師
痛みに過敏になってしまうというのは経験したことがある人もいるでしょう。神経の伝達がうまくいかなくなってしまい、痛みの情報が多くもしくは強く伝えられることでそれまでより痛みが強くなるということですね。

神経障害性疼痛は何が問題なのか

神経障害性疼痛の原因についてみてきましたが、神経障害性疼痛はどのような点が問題なのかについて次はみていきましょう。主な問題とされている2点を挙げていきます。

一般的な鎮痛薬が効きにくい

神経で問題とされる1点目は、一般的な鎮痛薬が効きにくいという点です。NSAIDs(エヌセイズ)という言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、非ステロイド性消炎鎮痛薬のことを指し、痛み止めとしては最も一般的なものです。

 

痛み刺激によって発痛物質が生成されるのを防ぐというしくみがありますが、神経障害性疼痛の場合は痛み刺激によって発痛物質が生成されるという機序を通らないので有効性が低いということです。神経障害性疼痛には神経の痛みに対しての薬が用いられます。

原因が複雑に絡み合っている

上述したように神経障害性疼痛や心因性疼痛といった急性期以降にみられる痛みは、それぞれ干渉し合って機序を複雑にします。最初は組織の損傷だけが問題だったものが神経の障害になってしまって神経の痛みとして残ってしまったり、痛み自体がストレスとなって痛みの悪循環に陥り、他の場面でもストレスがかかると痛みが増すといった具合です。

 

慢性化するほど難治性になってしまうとされており、急性期のうちに痛みに対して適切な対処をすることが必要とされています。痛みの悪循環については、下記も参考にしてみてください。

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適切な治療を受けよう

最後は、神経障害性疼痛についてその治療をみていきましょう。痛みの治療に関しては、少し視点を変える必要もあります。

集学的なアプローチが必要

神経障害性疼痛を含め、慢性的に痛みを抱える状態になってしまうと上述したように要因が複雑に絡み合ってしまいます。何か良い治療法はないかとあちこち探し回る場合もあるかと思いますが、私たちの多くは1つの方法で、かつ特効薬のようなものを探しがちです。

整体師
しかし、要因が複雑になっている以上は多角的な視点でみていくことが必要であり、集学的なアプローチが必要とされています。薬物療法で痛みをコントロールしつつ、運動療法で主体性をもちながら、認知行動療法など複数の治療を組み合わせていくということです。

痛みについて自身でも理解を

また、痛みについて自身でも理解することでより改善に近づくと言われています。受け身の治療では良くならないことは想像できるかと思いますが、痛みについて理解することで自身の行動や感情の影響にも目を向けることができるようになり、より主体的に治癒に向かっていけるとうことです。

 

先に紹介して痛みの悪循環に加えて、心因性疼痛についても参考にしてみてください。

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まとめ

今回は神経障害性疼痛とはどのようなものなのか、その原因や問題とされる2つの点、そして治療について紹介してきましたがいかがでしたか?慢性的な腰痛に悩まされている人では、神経障害性疼痛や心因性疼痛が関連していることも考えられます。知っているだけで治療に活きることもあるので、痛みについて理解を深めていきましょう。

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