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ヘルニア

ヘルニアの治療法と押さえておきたい5つの重要ポイント

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腰痛が続いていて病院に行ったら椎間板ヘルニアと診断されたという人はどのくらいいるでしょうか。手術やリハビリを薦められたり、内服などの保存療法で経過観察という場合など様々ですが、良くなったという人もいれば再発してしまったという人もいます。手術を受けても再発するケースもあり、何のために手術を受けたのかわかりませんね。

 

ヘルニアの治療にはいくつかの方法が挙げられますが、大切なポイントを押さえておかないと症状に悩まされることになってしまいます。治療方法の種類について説明した後で、押さえておきたい大切なポイントについて紹介していきます。

ヘルニアの治療①保存療法

ヘルニアの治療についてまずは、保存療法をみていきましょう。内服やリハビリなどが当てはまります。

薬物療法

薬物療法では、いわゆる痛み止めや筋肉の緊張をとる薬が処方されることが多いでしょう。消炎鎮痛剤や筋弛緩薬ということですね。ヘルニアの原因として急性に近ければ、炎症を抑えたり痛みを軽くすることで身体の回復を待ち、症状を軽快させることもできるようです。

 

痛みが強いと筋肉が緊張して血管が収縮し、さらに痛みを呼ぶという悪循環になってしまいますが、その前に痛みをコントロールすることで症状の改善を図るとされています。詳しくは大切なポイントとして後述しますが、負担がかからない状態になっていれば薬物療法で良い結果を得ることができるでしょう。

神経ブロック

内服や座薬などでも痛みが軽減しない場合には、神経ブロックと言って神経やその周囲に注射をする方法も考慮されます。局所麻酔薬やステロイド薬を直接注入することで、神経によって痛みの情報が伝達されるのをブロックするということです。

 

注射の際に症状の再現性がとれれば、手術をして除去することも考慮されます。ヘルニアによって刺激されることで症状が出ていることが確定するということですね。ヘルニアの手術を行っても症状が改善しないというケースもあり、本当にそのヘルニアによって症状が出ているのかの確認が重要とされています。確定することについては下記も参考にしてください。

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理学療法

保存療法では、リハビリも奨められていますね。物理療法で炎症や痛みを抑えるよう図ったり、マッサージなどによって筋肉の緊張をとることなどが行われます。ただし、物理療法が有効として認められているのは急性期のみです。

 

急性期以降は電気や牽引などの効果は認められていないことや、マッサージも根本の解決にはならないことを知っておきましょう。慢性的な症状に対して、ルーティンのように電気や牽引、マッサージを受けに通っても効果は期待できないということですね。

 

ヘルニアが姿勢の崩れや仕事など日常の負担の蓄積から起こっている場合には、運動療法を行って姿勢を保持したり体幹を強くすることが必要になります。

ヘルニアの治療②手術療法

次は、ヘルニアの手術についてみていきましょう。手術の方法にもいくつかあります。

摘出術

オーソドックスな方法、つまり従来行われてきた方法としては、背中の皮膚を切開してとび出しているヘルニア部分を摘出するということが挙げられます。背中を5cmほど切開し、神経を傷つけないように保護しながらヘルニアを取り出すということです。直接視認しながら行う直視下や、顕微鏡を使って行う顕微鏡下といった方法があります。

 

また、近年では皮膚の切開を最小限にして局所麻酔で行う内視鏡による手術も増えてきています。全身麻酔のリスクはやはり避けられるのであれば避ける方が良いので、内視鏡が増えてきているということですね。身体への負担もかなり違います。

レーザーによる圧迫除去

ヘルニアを摘出するという方法以外で近年注目されているのが、レーザーを使った方法です。切り取って摘出するという方法ではなく、圧力を減少させることでとび出しているヘルニアも小さくなることが期待でき、神経の圧迫が減らせるということですね。この方法も部分麻酔で行うため負担は少ないと言えます。

 

椎間板内まで針を刺してレーザーを照射することで椎間板の中に空洞を作り、その空洞が埋まることで圧力が減少するという仕組みとされています。ただし、保険適用に条件があることや行える施設が少ないなど、普及は進んでいないようです。

ヘルニアの治療の前に押さえておきたい5つの重要ポイント

ヘルニアの治療法を紹介してきましたが、いよいよヘルニアの治療で本当に大切なことについてみていきましょう。これらのことを理解しておけば、ヘルニアも怖くありません。

手術をしても症状が変わらないケースもある

中段でも触れたように、ヘルニアの手術を決断する前に、本当にその症状とヘルニアの関連があるのかということを明確にする必要があります。以前は画像検査で所見が認められれば短絡的に手術が勧められていたこともありましたが、近年では確定させることの重要性が指摘されています。

 

普段症状を感じていない人でも脊椎の変性やヘルニアなどは起こっている場合があり、ヘルニアという事実と症状の有無の関連ははっきりしていないということがあるからです。本当は違う原因があるのに、画像所見だけで手術をしてしまっては効果がないということですね。

手術をしても再発してしまうケースが少なくない

また、ヘルニアの関与が確定して手術を行いうまく摘出できたケースでも、数年後には再発してしまうというケースが少なくないようです。せっかく手術を行っても再発してしまうということは、ヘルニアが起こる根本の原因を探らないといけないということですね。

 

この場合の再発とはヘルニアが再び起こるということもそうですが、ヘルニアが関与していた“痛み”が再発するということも含まれます。5年以内におよそ10人に1人程度の割合という調査結果もあるようです。

自然軽快する人も多い

手術をしても症状が変わらなかったり、再発してしまう人がいる一方で、時間の経過とともに治っていく人も多いようです。3ヶ月後の経過を追うと、およそ60%の人が軽快していたという調査があります。また、5年経つ間には保存療法と手術療法の成績に差はなくなるとも言われています。

 

こう聞くと手術の意味がないと感じるかもしれませんが、痛みとずっと付き合っていくケースもあり、1年以内では手術の方が成績が高いというのも事実です。

なぜヘルニアが起こったのかが重要

手術をしても再発してしまう人もいれば、自然に良くなる人もいると述べました。本当に大切なこととして覚えておいてもらいたいのは、なぜヘルニアが起こったのかが重要ということです。ヘルニアの原因として多いのは、姿勢の崩れや仕事など日常生活での負担の蓄積です。

 

慢性的な負担が椎間板に圧力を加え続け、とび出してしまうということですね。つまり、このような負担がかかり続ける限りはヘルニアや腰痛の原因はなくならないということです。手術が成功しても負担がかかり続ければいつか元に戻ってしまうことは想像がつきますね。

整体師
この点をしっかりと覚えておくことで、ヘルニアの治療を適切に進めていきましょう。

治療期間の目安は3ヶ月

3ヶ月で自然軽快する人が多いと述べましたが、治療期間の目安も3ヶ月とされています。薬物療法のところで述べましたが、原因が急性のものであれば痛みをコントロールしつつ負荷をかけないことで軽快していきます。

 

長年の負担ということであれば、運動療法によって腰への負担が減らせるようにしていく必要があるということです。姿勢や習慣などによって身体が変わるのに、3ヶ月ほどの期間があった方が良いということですね。自然軽快する人とは、負担がかかり続ける要素を取り除けた人と言えるでしょう。

整体師
なぜヘルニアが起こったのか、そしてかかり続けている負担があればそれを変えることが重要ということですね。

まとめ

ヘルニアの治療法について説明し、本当に大切なことというポイントを紹介してきました。もちろん、手術が必要なケースも存在しますので、長期的にみて手術は必要ないという理解は浅慮です。ここで紹介したポイントを理解し、適切な方法をとることで症状を改善できるようにしていきたいものですね。▼

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