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ヘルニア

椎間板ヘルニアにもいくつかタイプがある?その他の種類も併せて紹介!

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一般的にはヘルニアと言うと腰椎椎間板ヘルニアもしくは頸椎椎間板ヘルニアを指すことが多いかと思います。また、経験した人であれば鼠径ヘルニアのことを思い浮かべるかもしれません。ヘルニアとはとび出すという意味の言葉であり、本来の正常な位置から逸脱してとび出しているということですね。

 

椎間板ヘルニアや鼠径ヘルニアなどヘルニアにもいくつか種類があり、一般的なイメージである椎間板ヘルニアにもいくつか種類があって分類の方法が存在しています。今回は椎間板ヘルニアの種類をいくつか挙げて病態を理解するとともに、その他のヘルニアの種類についても紹介していきます。

椎間板ヘルニアの種類①病態

まずはじめは、一般的なヘルニアのイメージである椎間板ヘルニアの種類についてみていきましょう。1つ目に挙げるのは、病態による種類の分け方です。ヘルニアはとび出すものと上述しましたが、背骨1つ1つの間でクッションの役割をしているのが椎間板です。

 

その椎間板は中心に髄核という組織があり、その周囲を線維輪が囲む形になっています。この2つがどのような影響を受けるかによって病態が示されるということです。

脱出型

椎間板への圧力が増していき、その圧力によって髄核を取り囲んでいる線維輪が損傷を受けてしまうことで髄核が外にとび出してしまうケースを脱出型と分類しています。圧力が繰り返しかかっていると線維輪の強度にも限界がきてしまい、脆くなってしまった部分が損傷を受けて髄核がとび出るということですね。

 

損傷を受けているということなので痛みも強くなりやすいようです。しかし、身体の修復力によってヘルニアが吸収される場合もあり、比較的良くなりやすいとされているのが脱出型でもあります。

膨隆型とは

椎間板への圧力が増していき、髄核や線維輪がそのまま一緒にとび出してしまうケースを膨隆型と分類しています。負担が蓄積されて同じ方向にばかり圧力がかかっていると、そこからとび出してしまうということですね。

 

膨隆型の場合は損傷自体は起こっていないと言えます。単純に圧力で移動してしまったというイメージです。損傷を受けていないので修復力もそれほど期待できず、脱出型に比べて症状が長引きやすいということが言われています。

整体師
髄核と線維輪の関係自体は正常で損傷を受けていないため、修復能力もはたらきづらいというイメージがわかりやすいでしょう。

椎間板ヘルニアの種類②神経の圧迫

一般的なヘルニアのイメージである椎間板ヘルニアの種類について、次に挙げるのは神経の圧迫です。この圧迫のタイプによって症状にも違いが出てきます。ヘルニアの飛び出しの仕方ということを先にみてきましたが、とび出したヘルニアが神経を圧迫するにもいくつかの種類があるということです。

整体師
脊髄から枝分かれした神経が末梢に向かって走っていきますが、圧迫の方向によって症状が変わるということですね。それぞれ特徴があるので、自身がヘルニアと言われた人はどのタイプが類推してみると良いでしょう。

内側圧迫

脊髄から枝分かれした直後の神経を内側から圧迫、つまり後ろから見ると神経と脊髄との間にヘルニアが起こっているケースを内側圧迫と言います。神経をヘルニアが身体の外側に向かって圧迫する形です。

 

痛みが出ている方に身体を傾けると症状が和らぐことで、同側性側弯になりやすいとされています。また、手術になりやすいのも内側圧迫の特徴ということです。

外側圧迫

脊髄から枝分かれした直後の神経を外側から圧迫、つまり後ろからみて神経も脊髄もヘルニアよりも内側にあるケースを外側圧迫と言います。神経をヘルニアが身体の内側に向かって圧迫する形です。

 

痛みが出ている方と反対に身体を傾けると症状が和らぐということで、反対側性側弯になりやすいとされています。腰を横に逃がすことで症状を和らげることができるので、その姿勢が癖になっている場合も見受けられます。内側圧迫よりも症状を緩和させる姿勢がとりやすいということですね。

中心性

内側圧迫でも外側圧迫でもなく、ヘルニアが真後ろに向かってとび出して神経のおおもとである脊髄を圧迫するというケースも存在します。中心性と言われるもので、枝分かれした神経よりもさらにおおもとの脊髄が圧迫されるということで、症状も様々なものが起こります。

 

足などの末梢の症状だけでなく、便の異常や生殖器付近の違和感なども起こるので、これらの症状を感じた場合には早期に受診をしましょう。前かがみの状態になると症状が悪化するのも特徴の1つと言えます。

他にもあるヘルニアの種類

椎間板ヘルニアの種類についてみてきましたが、次はその他のヘルニアについてもみていきましょう。意外と種類が多く、経験している人や聞いたことがあるというものも含まれているかもしれません。

鼠径ヘルニア

先にも触れましたが、鼠径ヘルニアは比較的よく知られていると言えますね。鼠径部のシワにある鼠径靭帯の上にポコッととび出してくるのが鼠径ヘルニアです。一般的には脱腸と言った方がわかりやすいかもしれません。

 

鼠径ヘルニアには鼠径部にある鼠径管という部分からとび出してしまう外鼠径ヘルニアと、お腹にある膜である腹膜の弱い部分からとび出してしまう内鼠径ヘルニアがあります。外鼠径ヘルニアの方が多いですが、外見上はあまり差がないようです。

大腿ヘルニア

鼠径靭帯よりも下側からとび出すものを大腿ヘルニアと呼びますが、鼠径ヘルニアの1種とする場合もあります。出産を経験した女性に多いようです。鼠径靭帯の上からとび出すか下からとび出すかという違いであり、ヘルニアの内容は腹膜や内臓です。

 

押すと元に戻りますが、押しても元に戻らない場合や硬さがみられる場合には嵌頓(かんとん)といってヘルニアの先が締め付けられている状態になっている場合があります。壊死が広がってしまうと重篤な状態になることもあるので、緊急手術が必要です。

整体師
鼠径ヘルニアや大腿ヘルニアと診断された人は一度は説明を受けているかと思いますが、とび出した部分の変化には気を付けておきましょう。

食道裂孔ヘルニア

食道が横隔膜を通過している部分を食道裂孔と言い、この部分は筋肉によって支持されています。この部分の筋肉が弱くなることで食道裂孔から胃が肺の方に向かってとび出してしまうことで食道裂孔ヘルニアは起こります。加齢によって筋肉が衰えることで起こりやすいとされていますが、先天的に横隔膜に穴が開いている横隔膜ヘルニアの場合も起こりやすいようです。

脳ヘルニア

事故などによって頭に大きな衝撃を受けたり損傷を受けることで、頭の中では腫れがむくみが起こります。この圧力によって脳が圧迫を受けている状態を脳ヘルニアと言います。脳圧を下げる薬を投与したり、頭蓋骨に穴をあけて血腫を除去する、頭蓋骨を一時的に外すなどの処置が行われます。

臍ヘルニア

臍ヘルニアは赤ちゃんにみられ、いわゆるでべそですね。臓器が圧力によってとび出してくるということで、妊婦さんにも起こります。赤ちゃんの場合は1歳くらいにはみられなくなりますが、2歳頃まで残っている場合には手術をすることもあるようです。

まとめ

今回は椎間板ヘルニアの種類をいくつか挙げて病態を理解するとともに、その他のヘルニアの種類についても紹介してきましたがいかがでしたか?ヘルニアといってもいくつかの種類があり、一般的なイメージの椎間板ヘルニアもいくつか分類がされているということでした。病態を知っておくことも症状の改善につながっていくので、自身や周囲の人がヘルニアと診断された場合にはこれらのことを参考にしてみてください。

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