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腰痛の治し方

腰痛を安静にしていたのに…ぎっくり腰の原因と治し方の3つのポイント

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ぎっくり腰を経験したことがある人や、それに近い腰痛を起こしたことがある人では、痛みが治まるまで安静にしていたという人も多いのではないでしょうか。急性の症状に対して安静を図り、負担を軽減するというのは当たり前のことでもあります。しかし、安静も適切にしないと症状が長引いたり悪化したりすることにつながるのです。

 

痛みがあると動けないという人もいると思いますが、二次的な問題が起こってしまうことの方が身体にとってはマイナスです。ぎっくり腰における適切な安静の対処を理解して、症状の早期改善につなげましょう。今回はぎっくり腰について、その概要や原因、そして治し方のポイントを紹介していきます。

ぎっくり腰とは

まずはじめは、ぎっくり腰の概要についてみていきましょう。ぎっくり腰はいわゆる呼び名であり、広く浸透しているためよく使われますが正式な病名ではありません。

急性腰痛症と言われる

ぎっくり腰の症状を抱えて病院に行った場合には、診断としては急性腰痛症とされることが多いでしょう。文字の表す通り急性に発症した腰痛であり、症状の総称なので疾患名ではありません。接骨院の場合は腰椎捻挫として施術が行われることが多いでしょう。腰椎の椎間関節で捻挫を起こして炎症が起こっているということですね。

 

重い物を持った場合や身体を捻った場合に起こるということからも、腰椎捻挫ということになりやすいと言えます。レントゲンなど画像検査をしても明らかな所見がないことから非特異的腰痛に分類されますが、急性に起こる腰痛については特異的腰痛でも起こります。これについては後述します。

繰り返してしまう人も多い

ぎっくり腰を経験した人の中では、疲れが溜まってきたり特定の仕事などをしていると再び痛みを起こしてしまうという人もいるかと思います。何度か繰り返しているうちに慣れてきて、対処もわかってきたという人もいるでしょう。原因がわかればその対処や予防もしやすいと言えますね。

 

また、ぎっくり腰になってから慢性的な腰痛に悩まされるようになったという人もいるようです。負担が除かれていないということや、原因が放置されたままということが言えますね。原因を明らかにしていくことがポイントとも言えます。

ぎっくり腰の原因

次は、ぎっくり腰の原因についてみていきましょう。動作の負担や姿勢の癖など様々なものがありますが、つながっていくのは腹圧です。

腹圧が維持できないと負担が大きくなる

腰は身体の要と書くように、姿勢の保持や運動に関してとても重要な部位です。体幹を鍛えることがよく取り上げられますが、腰周りがきちんとはたらくことで負担が軽減できたり、負担に耐えられるということですね。そこで重要なポイントになるのが腹圧です。

 

運動をする場合には力が順に身体を伝わっていきますが、どの運動の場合でも腹圧が先行して高まり、体幹が力を受け止めたりスムーズに伝えたりする助けをします。このときに腹圧が弱くなっていると、伝わってきた力が腰周りで止まってしまい、大きな負担になるということです。

 

木の枝も、中に力が入っているとイメージすればうまくしなることが想像できますが、力が入らずスカスカの状態であればポキッと折れてしまいますね。

整体師
腹圧が弱くなるということは、動作のたびに体幹に負担がかかっているということです。そこで重い物を持ってたり、身体を捻るなどが最後のひと押しになってぎっくり腰になるということですね。

 

腹圧については、下記も参考にしてみてください。

前かがみの姿勢が楽?逆に痛い?症状からみる腰痛の原因と対策

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特異的腰痛の悪化

多くのぎっくり腰の場合で、上述した腹圧が動作のときにきちんと維持できていないことが明らかにされています。また、急性に起こる腰痛としては特異的腰痛でも起こると先に述べました。特異的腰痛とは画像検査で明らかな所見が認められるものですね。その特異的腰痛が悪化した場合に、急性に強い腰痛が起こるということです。

 

椎間板ヘルニアの悪化がその例ですね。ヘルニアのとび出しが大きくなるような圧力が加わることで神経に障害を起こしたり炎症を起こし、痛みが引き起こされます。また、骨粗鬆症の人では軽い尻もちなどの転倒後に痛みが出ることがあり、圧迫骨折を起こしている場合もあります。

整体師
ヘルニアでは痛み以外にしびれなどの症状が起こります。圧迫骨折は気付きにくいですが、骨粗鬆症の人は転倒したらその可能性を考慮して、普段より腰痛が強い場合は一度受診するようにしましょう。

ぎっくり腰の正しい対処

では次は、ぎっくり腰の正しい対処についてみていきましょう。安静の意味を理解し直すこともポイントになります。

過度の安静は避ける

病院を受診しても安静は支持されますが、何もせずに痛みが引くのを待ちましょうという意味で捉えてしまうと二次的な問題を起こします。一日寝て過ごすだけで加齢による筋力低下の半年分に当たる低下が起こるとされているので、痛みがとれるまで何日も安静にしていては、引いたときにはそれまでの身体ではなくなっているとも言えます。

 

実際にガイドラインでは4日以上の安静は推奨されておらず、4日以上安静にすると痛みが却って長引いたり悪化したという研究結果が示されています。筋力低下によって体幹を支えられなくなるなど、二次的な問題にも目を向けるべきということですね。

腹圧を戻すことが重要

腹圧が維持できないことが原因と述べたように、そこが戻らないと再発の可能性は高いままと言えます。先に紹介した参考リンクにも載っているように、姿勢が悪い人は腹圧を維持する力も落ちやすいこと、そして慢性的な腰痛を抱えている人も同様ということが言われています。

 

腹圧というとお腹に力を入れることがイメージされると思いますが、いわゆる腹筋である腹直筋に力を入れるということではありません。痛みがひどい場合には腹直筋に力を入れて体幹を固めて動くことも方法の1つですが、長期的にみればきちんとインナーマッスルを使えるようにするべきです。

 

おへその下の丹田に力を入れたり、お尻の穴を締めたりするようなイメージで軽く力が入れば大丈夫です。呼吸が止まるようだといきみにつながって血圧の高い人は危険なので、少しの力で呼吸が自然にできるように意識しましょう。

痛み止めなども活用する

痛みが強くて動けないというようなときは、無理をする必要はありません。炎症のピークは2~3日なので、その期間は無理せずに過ごしましょう。そこを過ぎた場合には、上述のように少しずつ身体を動かしていく必要があります。

 

このときにまだ痛みが強い場合には、痛み止めなども活用しましょう。痛み止めで痛みを抑えて、日常生活を今まで通り過ごすということもリハビリになります。3日を過ぎて以降の安静とは、日常生活を今まで通り過ごすという意味に捉えても良いでしょう。

 

日常生活を今まで通り行うということは、痛みの悪循環に陥るのを防ぐことにもなります。ぎっくり腰から慢性的な腰痛になってしまった人では悪循環に陥っているとも言えるので気を付けましょう。痛みの悪循環については下記も参考にしてください。

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また、腰痛の薬については下記も参考にしてください。
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こんな時は病院へ

腰痛のほとんどは非特異的腰痛と述べたことや、腰痛は多くの人が経験しているありふれた症状でもあることから放置されやすいですが、病院に行った方が良いケースもあります。

 

例えば炎症のピークを過ぎても症状に変化がない場合や、痛み以外の症状を伴う場合です。しびれや感覚の低下、筋力の低下などですね。これらの症状は足に多いですが、排尿や排便の違和感や異常、生殖器と肛門の間の会陰部分の違和感や異常もポイントとなるので覚えておきましょう。

まとめ

ぎっくり腰について、その概要や原因、そして治し方のポイントを紹介してきましたがいかがでしたか?安静について理解し直し、適切に対処していくことでぎっくり腰の再発や腰痛の慢性化を防いでいきましょう。

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