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腰痛の症状

痛みを悪者にしないで!必要不可欠な2つのサインと悪循環を理解しよう

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みなさんは「痛み」というものに対してどのようなイメージを持っているでしょうか。辛いものや苦しいもの、嫌なものや避けたいものといったネガティブなイメージがほとんどだと思います。しかし痛みは精神的には良いものではないかもしれませんが、身体にとってマイナスなものではなく、むしろなくてはならないものなのです。

 

とかく悪者扱いされがちな痛みですが、良くないのは慢性化して悪循環に陥ることです。正常なはたらきにおいては痛みはとても重要なものでもあります。今回は痛みについてその概要を詳しくみていくとともに、悪循環についても知ることで痛みを適切に理解していきましょう。

痛みを「知る」

まず最初は、痛みを知ることから始めていきましょう。痛みの概要について挙げていきます。

痛みの定義とは

そもそも、「痛み」とはどのようなものなのでしょうか。世界的な疼痛の学会であるIASP(The International Association for the Study of Pain)では、「痛みは、実質的または潜在的な組織損傷に結びつく、あるいはこのような損傷を表わす言葉を使って述べられる不快な感覚・情動体験である」と定義されています。

 

不快な感覚体験というところは理解しやすいかと思います。五感などのような感覚と同じく、痛みを感じる痛覚があるからこそとも言えますね。その次に出てくる情動体験というのは、不快な気持ちなどの体験を痛みとして訴える場合も痛みとして捉えるということです。組織に損傷がない場合も含めるということになり、この点が悪循環とも関連します。

痛みを正しく理解することが重要

痛みが実際の感覚という身体面だけでなく、情動という精神面も含めるということで痛みの多様化にも考えが及びやすくなります。例えば切ない気持ちで胸が痛いという表現を使うことがあるかと思いますが、この場合に胸の組織に損傷が起こっていないことは誰でも知っているでしょう。

 

これと同じで、ストレスなどで実際に組織に損傷が起こっていない場合でも痛みが起こることがあるということです。緊張でお腹が痛くなるのと同じように、腰痛も起こるということですね。この場合はストレスなど緊張の原因に対処が必要となるので、一般的な腰痛の治療とは異なるということです。

整体師
痛みについて正しく理解して治療をすることが重要ということですね。そうでないと効果がないばかりか、慢性化や悪循環の原因にもなってしまいます。

痛みとは

痛みについて、実際に組織に損傷がなくても痛みが起こる場合があるということは理解してもらえたでしょうか。次は身体面についてみたあとで、損傷がなくても痛みが出るということをもう少し詳しくみていきましょう。

身体からのサイン

痛みはなくてはならないものだと先に述べましたが、痛みの役割の重要なポイントとしては、身体に問題が起こっていることを知らせてくれるということが挙げられます。組織に損傷が起こっている場合には痛みをサインとして脳に伝えることで身体を安静や回復に促します。これは、認識の痛みと呼ばれています。

 

また、損傷は起こっていなくとも身体に負荷がかかってもう限界というサインとして痛みが起こる場合もあります。これは、警告の痛みと呼ばれています。これらのサインを脳が受け取ることで私たちは身体に問題が起こっていることを把握し、安静にしたり負荷をかけないようにするということですね。

整体師
腰痛など痛みに悩まされている人は痛みや痛覚がなくなれば良いと思うこともあるかもしれませんが、実は生命維持に重要な役割を果たしているということですね。痛みがなければ問題に気付かず、命を落とすことにもつながりかねないということです。

痛み自体が病気化することも

上述のサインとしての痛みは重要ですが、近年増えているのが身体の問題を伝えるサイン以外としての痛みです。本来は身体の問題を伝えるための痛みですが、それ以外で起こっているということですね。そこで挙げられるのが後述する痛みの悪循環です。悪循環に陥ることで痛み自体が病気化してしまっていると言われています。

 

近年よくみられるようになった疼痛外来やペインクリニックなどの存在もそれを表していると言えますね。慢性化していくと悪循環に陥りやすくなりますが、これには適切な対処がされなかったことなどが原因としても起こります。無理をしてしまったり、過度に安静にするのも悪循環に陥るので注意したいところです。

痛みの種類

次は、痛みの種類についてみていきましょう。痛みにも分類があり、それを知ることも痛みの理解につながります。

侵害受容性疼痛

侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)とは、侵害刺激、つまり身体に害となる刺激が加わった場合に起こる痛みです。外傷に加え、熱や冷たさなどでも起こります。実際に損傷している組織が存在し、急性期の痛みに当てはまります。

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)とは、中枢神経での痛みの信号の受け取りや、末梢神経での痛みの情報の伝達の異常によって起こる痛みです。この場合も組織に損傷がなくても起こり得ます。急性期や急性期以降、組織の損傷が回復しているにも関わらず痛みが継続する場合に疑われます。

非基質性疼痛

非基質性疼痛(ひきしつせいとうつう)とは、組織の損傷や神経の障害によらない痛みです。ここに機能面の問題によって起こる腰痛や心因性の腰痛も含まれます。

整体師
以前は、身体に問題がない腰痛は心因性腰痛としてメンタルの問題と簡単に片づけられることが多かったですが、その痛みには心理的・社会的な要因が複雑に絡んでいることもあり、近年では簡単に気持ちの問題として片付けてはならないとされています。

痛みの悪循環

最後は、痛みの悪循環についてみていきましょう。慢性化すると悪循環に陥りやすいとされていますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。

身体的な要因

身体的な要因からの痛みの悪循環はシンプルに、痛みが継続することで起こります。痛みが継続して起こっていると、私たちの身体は筋肉が緊張し血管が収縮します。交感神経が優位になるためですね。筋肉がガチガチになるほど痛みで緊張したという経験がある人もいると思います。

 

この場合は循環が悪くなるので、痛みを感じさせる物質もそこに留まりやすくなります。そこでまた痛みを感じ、筋肉が緊張して循環が悪くなり、さらに痛みを感じさせる物質が増えていくという悪循環ですね。これを断ち切るために痛み止めなどが有効となり、急性期のうちに治してしまうことが重要です。

 

腰痛に対する薬に関しては市販薬でも効果的なものがあります。下記を参考にしてみてください。
腰痛の薬おすすめランキング!飲んで効くのはコレ!

精神的な要因

精神的な要因の方は様々な要素が原因となり得ますが、単純に痛みが続くことに対するストレスでも悪循環にはまってしまいます。同じように交感神経が優位になり、身体的な要因で述べたことが起こるということですね。治療などが奏功しなければ、無力感を感じて諦めるようになったり、うつなどの症状を呈することもあります。

 

また、痛みと情動がリンクしてしまうとその情動によって痛みが記憶されて慢性化してしまう場合もあります。仕事でのプレッシャーや失敗、家庭でのトラブルなどです。仕事の内容や職場環境、私生活での人間関係など、マイナスの情動が痛みとつながってしまうことで、身体的には問題のない痛みというものができあがってしまうのです。

整体師
慢性化している腰痛には多かれ少なかれ精神的な要因が絡んでいると言われているので、症状が長引いている人は自身の痛みについて正確に把握するところから始めてみましょう。

まとめ

今回は痛みについてその概要を詳しくみていくとともに、悪循環についても紹介してきました。これらを知ることで痛みを適切に理解し、慢性化や悪循環にはまらないように正しく対処していくことが重要です。きちんと対処して、腰痛に悩まされることのないようにしていきたいものですね。

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